水栓蛇口(吐水口)の水ポタポタ…これは水道代に影響しない理由
皆さん「水ポタポタの音や料金」について考えたことはあるでしょうか?多くの方は、”あの音うるさいな” ”水道代掛かってるんじゃないか”など、不快感や不安などを抱いたことはあるでしょう。
私もかつて住宅設備に関わる仕事に従事する前までは、素人でしたので同じ悩みを持っていました。
今回は日常でよくある「水のポタポタ」について、ご紹介します。
【結論】水ポタポタは水道料金はかかりません
- 水ポタポタは、水道料金は掛からない理由
- 水栓蛇口の水ポタポタは何故起こるのか
- 水ポタポタが起こった時の対処法
- まとめ
水ポタポタは、水道料金は掛からない理由
取付施工後10年以上を経過した水栓
水道の蛇口をしっかり閉めているにも関わらず、ポタッポタッと水が落ちてくることがあるでしょう。とはいえ、その多くの場合は水栓の取付施工後10年以上の長い年月が経過した住宅ではないでしょうか。それでも気になるのが「水道料金への影響」です。
1回あたりに流れる水はほんのわずかでも、それがずっと続いていると考えると、水道料金に影響があるかもしれないと心配するのも無理もないです。昔の水道メーターであれば、あまり感度がよくなかったということから、そのような状況で出た水に関しては料金としてカウントされなかったようです。近年の水道メーターに関しては感度が向上しているため、水道の蛇口から漏れ出る水も料金にカウントされるのがほとんどといわれてはいます。とはいえ、実際のところと言うと「水道メーター」次第です。水ポタポタが起きている時に、水道メーターを確認して見ましょう。
水道メーターが動いていなければ、それは「カウントされていない」と言うことになり、水道料金は掛かかりません。
水道メーターが動いている場合、1秒間に1滴の水漏れで、月に200円程度かかるといわれています。1年間で約2,400円かかると考えると放っておけないなので、水ポタポタの状態で水道メーターが動いているようであれば、修理の検討をオススメします。
TOTO ツーホールタイプキッチン用水栓 台付(2つ穴) シングルレバー混合水栓
エコシングル水栓●ソフト(泡沫)吐水●メタル(金属)ハンドル●水栓取付穴径φ25×2●取付穴ピッチ:湯水心々203mm
商品+取付工事費+消費税込 ¥27,248-
水栓蛇口の水ポタポタは何故起こるのか
ポタポタと落ちてくる原因
キッチンでよく使われている蛇口の種類は、大きく2種類に分けることができます。最近の家に多いレバーを上下して水の操作をするのが「シングルレバータイプ」の混合水栓です。混合水栓とは、ひとつの蛇口からお湯と水の両方を出して水の温度を調節するタイプの水栓のことです。(※ちなみに、お湯もしくは水など片方だけ出るのが単水栓です。)もう一つが、ハンドルを捻って水の操作をする「ハンドルタイプ」の混合水栓です。それぞれ、使用されている部品が違うため、水漏れの原因なども違ってきます。
シングルレバータイプの混合水栓
シングルレバータイプの水漏れの場合は、主にバルブカートリッジの劣化や故障などが原因のことが多いです。バルブカートリッジは主に、水温の調整を行っており、シングルレバータイプの混合水栓の胴体部分に入っています。そのため、混合水栓の根本部分やレバーのつなぎ目から水が漏れている場合はバルブカートリッジが原因の可能性が高いです。ただし、必ずしもバルブカートリッジが原因とは限らず、ゴムパッキンの経年劣化や取り付けが緩くなっているといった可能性もあげられます。
ハンドルタイプの混合水栓
ハンドルを捻って出すタイプの混合水栓の水漏れの場合、よくあるのがハンドル部分のゴムパッキンの劣化が原因のことが多いです。ハンドルタイプの混合水栓は、シングルレバータイプよりも構造が比較的単純なため、初心者の方でも自分でパッキンの交換がしやすいかと思います。
その他、キッチンの蛇口がグラグラするという場合はパッキンの劣化ではなく別の原因が考えられます。
水ポタポタが起こった時の対処法
止水栓を締めてから
すべての水漏れの修理に言えることですが、かならず止水栓を締めてから行いましょう。突然水が噴き出してきてパニックになってしまわないように、あらかじめその可能性を止めてしまいましょう。止水栓の場所は、シンクの下です。ほどんどのキッチンの流し台の下に、収納するスペースがあるはずです。その奥に止水栓はあります。手だけで締めることができる止水栓もあれば、マイナスドライバーを使用しなければ締めることができない止水栓もあります。ご自宅の止水栓の形状を見て判断してください。また、どの程度回して締めたのかを覚えておくと良いでしょう。そうすれば、修理や交換が終わった時に調整がとても楽になります。まれに止水栓が見つからない場所にある住宅も。その場合は、元栓を閉めましょう。場所は水道メーターのある場所です。マンションでいうと、玄関を出てすぐの壁の中です。それが終わったら修理をしていきましょう。
ハンドル混合水栓パッキンの交換
ハンドル混合水栓の場合は、水漏れの原因のほとんどはパッキン(三角パッキンとコマパッキン)であるということをお伝えしました。つまり、パッキンを交換すれば水漏れは直るという事です。販売価格は高くないので、ホームセンターなどでパッキンを購入してみてはいかがでしょうか。どちらが原因か分からな場合は、両方交換しましょう。
水栓の分解
初めに、忘れず水の元栓を閉めてください。その後、水栓を分解していきます。まずはじめに、ハンドルの上部真ん中に付いているカラーキャップを外します。冷水の方のハンドルが青、温水の方のハンドルが赤になっていると思います。これらを、先の細い工具(精密ドライバーなど)でこじ開けます。ハンドルを傷つけたくないという場合はつまようじを使用ください。キャップの下にはネジがあるので、ドライバーでそのネジを緩めます。すると、ハンドルが取り外せるようになります。最初は固いかもしれませんが、左右に動かしながら引っ張ると外しやすくなります。ハンドル外れるとナットがありますので、今度はウォ―ターポンププライヤーなどを使用して外します。あとは引っ張るだけですべての部品が分解可能となります。
三角パッキンを交換
三角パッキンは横から見たときに台形になっているパッキンのことです。横から見たときに低い三角形になるから「三角パッキン」なのですね。しかしこの三角パッキンは、水漏れ修理に慣れているという人以外は、あまり見かける機会はないと思います。これはカバーナットの下、スピンドルの上に配置されています。三角パッキンはこのナットの中にあって、水を出すときに蛇口以外から水が漏れるのを防ぐ役割を果たしています。古いものを抜いて、新しいものと交換しましょう。
コマパッキンを交換
コマパッキンとは、水道の水漏れを防ぐための部品のひとつです。「ケレップ」「水栓ケレップ」「コマ」などとも呼ばれています。コマパッキンは水道のハンドルの最下部についており、ハンドルを回すとコマパッキンが上下して水が出る仕組みになっています。ハンドルを閉めると、コマパッキンのゴムが水道管の隙間を埋めて、水漏れを防いでいます。このゴム部分の劣化だけでなく、金属部分のサビも水漏れの原因となります。これは、スピンドルの下に配置されています。古いものを抜いて、新しいものと交換しましょう。
ハンドルを戻しましょう
ハンドルを戻し、元栓を開けて水漏れを確認する。水漏れすることなく水が通るかどうかテストしてみましょう。パッキンを交換しても水漏れが直らない場合は、水栓自体を交換した方が良いかもしれません。作業をするときは蛇口の部品を破損しないように、力加減には十分注意して行うことが大切です。自信がないというようなときは、無理に交換せずに水漏れ修理の業者へ依頼するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?水ポタポタについてご紹介しました。比較的に新しい住宅にお住まいの方であれば、このような経験はまだ体験されていないのかもしれません。
今後の参考にして頂ければと思っています。水ポタを自力で直すには手間もかかりますので、水漏れ修理業者へ依頼して交換してもらう事をオススメします。
ご相談・ご質問はお気軽にお問い合わせ下さい。
https://u-plus-ec.jp/does-this-affect-water-bills/水栓蛇口の水ポタ…これは水道代に影響する?https://u-plus-ec.jp/wp-content/uploads/2019/11/water_dills.jpghttps://u-plus-ec.jp/wp-content/uploads/2019/11/water_dills-150x150.jpgaimit02お役立ち記事一覧水栓蛇口(吐水口)の水ポタポタ…これは水道代に影響しない理由
皆さん「水ポタポタの音や料金」について考えたことはあるでしょうか?多くの方は、”あの音うるさいな” ”水道代掛かってるんじゃないか”など、不快感や不安などを抱いたことはあるでしょう。私もかつて住宅設備に関わる仕事に従事する前までは、素人でしたので同じ悩みを持っていました。今回は日常でよくある「水のポタポタ」について、ご紹介します。
【結論】水ポタポタは水道料金はかかりません
水ポタポタは、水道料金は掛からない理由
水栓蛇口の水ポタポタは何故起こるのか
水ポタポタが起こった時の対処法
まとめ
水ポタポタは、水道料金は掛からない理由
取付施工後10年以上を経過した水栓
水道の蛇口をしっかり閉めているにも関わらず、ポタッポタッと水が落ちてくることがあるでしょう。とはいえ、その多くの場合は水栓の取付施工後10年以上の長い年月が経過した住宅ではないでしょうか。それでも気になるのが「水道料金への影響」です。
1回あたりに流れる水はほんのわずかでも、それがずっと続いていると考えると、水道料金に影響があるかもしれないと心配するのも無理もないです。昔の水道メーターであれば、あまり感度がよくなかったということから、そのような状況で出た水に関しては料金としてカウントされなかったようです。近年の水道メーターに関しては感度が向上しているため、水道の蛇口から漏れ出る水も料金にカウントされるのがほとんどといわれてはいます。とはいえ、実際のところと言うと「水道メーター」次第です。水ポタポタが起きている時に、水道メーターを確認して見ましょう。
水道メーターが動いていなければ、それは「カウントされていない」と言うことになり、水道料金は掛かかりません。
水道メーターが動いている場合、1秒間に1滴の水漏れで、月に200円程度かかるといわれています。1年間で約2,400円かかると考えると放っておけないなので、水ポタポタの状態で水道メーターが動いているようであれば、修理の検討をオススメします。
TOTO ツーホールタイプキッチン用水栓 台付(2つ穴) シングルレバー混合水栓
エコシングル水栓●ソフト(泡沫)吐水●メタル(金属)ハンドル●水栓取付穴径φ25×2●取付穴ピッチ:湯水心々203mm
商品+取付工事費+消費税込 ¥27,248-
水栓蛇口の水ポタポタは何故起こるのか
ポタポタと落ちてくる原因
キッチンでよく使われている蛇口の種類は、大きく2種類に分けることができます。最近の家に多いレバーを上下して水の操作をするのが「シングルレバータイプ」の混合水栓です。混合水栓とは、ひとつの蛇口からお湯と水の両方を出して水の温度を調節するタイプの水栓のことです。(※ちなみに、お湯もしくは水など片方だけ出るのが単水栓です。)もう一つが、ハンドルを捻って水の操作をする「ハンドルタイプ」の混合水栓です。それぞれ、使用されている部品が違うため、水漏れの原因なども違ってきます。
シングルレバータイプの混合水栓
シングルレバータイプの水漏れの場合は、主にバルブカートリッジの劣化や故障などが原因のことが多いです。バルブカートリッジは主に、水温の調整を行っており、シングルレバータイプの混合水栓の胴体部分に入っています。そのため、混合水栓の根本部分やレバーのつなぎ目から水が漏れている場合はバルブカートリッジが原因の可能性が高いです。ただし、必ずしもバルブカートリッジが原因とは限らず、ゴムパッキンの経年劣化や取り付けが緩くなっているといった可能性もあげられます。
ハンドルタイプの混合水栓
ハンドルを捻って出すタイプの混合水栓の水漏れの場合、よくあるのがハンドル部分のゴムパッキンの劣化が原因のことが多いです。ハンドルタイプの混合水栓は、シングルレバータイプよりも構造が比較的単純なため、初心者の方でも自分でパッキンの交換がしやすいかと思います。その他、キッチンの蛇口がグラグラするという場合はパッキンの劣化ではなく別の原因が考えられます。
水ポタポタが起こった時の対処法
止水栓を締めてから
すべての水漏れの修理に言えることですが、かならず止水栓を締めてから行いましょう。突然水が噴き出してきてパニックになってしまわないように、あらかじめその可能性を止めてしまいましょう。止水栓の場所は、シンクの下です。ほどんどのキッチンの流し台の下に、収納するスペースがあるはずです。その奥に止水栓はあります。手だけで締めることができる止水栓もあれば、マイナスドライバーを使用しなければ締めることができない止水栓もあります。ご自宅の止水栓の形状を見て判断してください。また、どの程度回して締めたのかを覚えておくと良いでしょう。そうすれば、修理や交換が終わった時に調整がとても楽になります。まれに止水栓が見つからない場所にある住宅も。その場合は、元栓を閉めましょう。場所は水道メーターのある場所です。マンションでいうと、玄関を出てすぐの壁の中です。それが終わったら修理をしていきましょう。
ハンドル混合水栓パッキンの交換
ハンドル混合水栓の場合は、水漏れの原因のほとんどはパッキン(三角パッキンとコマパッキン)であるということをお伝えしました。つまり、パッキンを交換すれば水漏れは直るという事です。販売価格は高くないので、ホームセンターなどでパッキンを購入してみてはいかがでしょうか。どちらが原因か分からな場合は、両方交換しましょう。
水栓の分解
初めに、忘れず水の元栓を閉めてください。その後、水栓を分解していきます。まずはじめに、ハンドルの上部真ん中に付いているカラーキャップを外します。冷水の方のハンドルが青、温水の方のハンドルが赤になっていると思います。これらを、先の細い工具(精密ドライバーなど)でこじ開けます。ハンドルを傷つけたくないという場合はつまようじを使用ください。キャップの下にはネジがあるので、ドライバーでそのネジを緩めます。すると、ハンドルが取り外せるようになります。最初は固いかもしれませんが、左右に動かしながら引っ張ると外しやすくなります。ハンドル外れるとナットがありますので、今度はウォ―ターポンププライヤーなどを使用して外します。あとは引っ張るだけですべての部品が分解可能となります。
三角パッキンを交換
三角パッキンは横から見たときに台形になっているパッキンのことです。横から見たときに低い三角形になるから「三角パッキン」なのですね。しかしこの三角パッキンは、水漏れ修理に慣れているという人以外は、あまり見かける機会はないと思います。これはカバーナットの下、スピンドルの上に配置されています。三角パッキンはこのナットの中にあって、水を出すときに蛇口以外から水が漏れるのを防ぐ役割を果たしています。古いものを抜いて、新しいものと交換しましょう。
コマパッキンを交換
コマパッキンとは、水道の水漏れを防ぐための部品のひとつです。「ケレップ」「水栓ケレップ」「コマ」などとも呼ばれています。コマパッキンは水道のハンドルの最下部についており、ハンドルを回すとコマパッキンが上下して水が出る仕組みになっています。ハンドルを閉めると、コマパッキンのゴムが水道管の隙間を埋めて、水漏れを防いでいます。このゴム部分の劣化だけでなく、金属部分のサビも水漏れの原因となります。これは、スピンドルの下に配置されています。古いものを抜いて、新しいものと交換しましょう。
ハンドルを戻しましょう
ハンドルを戻し、元栓を開けて水漏れを確認する。水漏れすることなく水が通るかどうかテストしてみましょう。パッキンを交換しても水漏れが直らない場合は、水栓自体を交換した方が良いかもしれません。作業をするときは蛇口の部品を破損しないように、力加減には十分注意して行うことが大切です。自信がないというようなときは、無理に交換せずに水漏れ修理の業者へ依頼するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?水ポタポタについてご紹介しました。比較的に新しい住宅にお住まいの方であれば、このような経験はまだ体験されていないのかもしれません。
今後の参考にして頂ければと思っています。水ポタを自力で直すには手間もかかりますので、水漏れ修理業者へ依頼して交換してもらう事をオススメします。
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